雑草社「活字倶楽部08冬号」に情報掲載

1月25日に発売になった雑誌「活字倶楽部08冬号」のニュースページに「春の文学フリマ2008」の情報が掲載されています。
活字倶楽部」様にはこれまでも文学フリマの情報を紹介していただいています。
おかげでアンケートでも「何で文学フリマを知りましたか?」という質問に「活字倶楽部」と回答する方が多くいらっしゃいます。
「冬号」の特集は恒例の“マイベストブック07→08”。
読書好きならチェックしておきたいところです。

講談社「群像」2月号に文学フリマの話題

遅ればせながら、「群像」2月号掲載の「座談会 今なぜ同人誌なのか 『イルクーツク2』×『エクス・ポ』」を読みました。
座談会の参加者は「イルクーツク2」の福永信さん、名久井直子さん、柴崎友香さん、長嶋有さん、「エクス・ポ」の佐々木敦さん、戸塚泰雄さんです。
文学フリマの話題が非常によく出てきます。
私としてはありがたいというか、励みになるようなことをばかりでした。
佐々木さんのおっしゃる「文フリがあるから何かやっちゃえ」という感覚、そうやって誰かの動機になるようなイベントになれたらと思っているので、素直に嬉しくなりました。


それにしても、ごく当たり前のように「文学フリマ」とか「文フリ」という言葉が出ているのを見て、これは一般の群像読者の方に通じる話題なんだろうかと妙にドキドキしてしまいました。
ともかく、文学フリマ参加者の方にも、参加したことはないけど文学フリマに興味があるという方にも、この座談会はオススメです。
みなさんはこれを読んでどういう感想を持ったのでしょうか?

桜庭一樹さんが直木賞を受賞

桜庭一樹さんが第138回直木賞を受賞しました。
桜庭さんといえば2005年の第四回文学フリマ桜坂洋さんとの期間限定ユニット「blackcherry bob」で参加されていたことを思い出します。
あのときは開催日が近づくにつれてこのユニットの噂が広まり、事務局は開催の一週間ほど前に急遽サークル配置の変更を発表したのでした。
当日も朝から300人を越える大行列が並び、開場前には二つ隣のビルにまで伸びました。
そんなわけで、文学フリマでは桜庭さんと桜坂さんのユニットは今でも語りぐさになっているのです。


よく「あのときは大変だったよね」と言われるのですが、私としてはとても楽しかった記憶があります。
大行列ができるなんて、主催者冥利に尽きるというものです。
桜庭さん直木賞受賞のニュースを見て、今日は朝からうれしくなりました。

再び「オン・ザ・ロード」で

jugoya2007-12-12

池澤夏樹個人編集の世界文学全集第一回配本、ジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」!


河出文庫の福田実訳の「路上」を読んだのは高校生の時。
今になって青山南の新訳で読み返すと、新鮮さと懐かしさが同時にこみ上げてくる。
この読書の喜び!


これを手に取り、読めることがとても嬉しい。
第一回配本にこれを持ってくるとは、素晴らしい選択ですね。

雑草社「活字倶楽部」2007秋号

現在発売中の「活字倶楽部」2007秋号(雑草社)。
86P「ニュースなページ」で第六回文学フリマの情報が掲載されています。
ぜひチェックしてみてください。


ちなみに巻頭特集は“乙女と隠れ腐女子のための読書案内”。
男子諸君もぜひ!

佐藤友哉『エナメルを塗った魂の比重』講談社文庫

文庫が出たので購入。
読み始めました。
フリッカー式』の文庫版はかなりの改稿があったのですが、今回はどうなのでしょう。
私は本作の新書版を読んでいないのでわかりません。

佐野元春『ビートニクス コヨーテ、荒地を往く』購入

jugoya2007-09-28

よくぞ出してくれました、という一冊。
ビート文学の研究者は他にもいるけれど、日本におけるビートの紹介者としてもっとも影響力があったのは間違いなく佐野元春だろう。
そんな佐野元春が責任編集をつとめていた雑誌「THIS」に掲載されたビートニクに関するコラムやインタビューを集め、構成をあらたにしたのが本書だ。
なにしろ「THIS」は現在では入手困難(持っている人は手放さないので古本市場にもなかなか出回らない)なので、佐野元春ファンにとってもビート文学の愛好者にとっても、「よくぞ出してくれました!」なわけだ。
佐野元春がケルアックの墓を訪ねるドキュメントが収録された付録DVDについては必要ないという人がいるかもしれないが、逆にこういう機会でもなければ陽の目を見ることもなかったであろう映像なので私は素直に大歓迎だ。
ハードカバーの単行本に付録DVDがついて1,800円だから割高感はないし、長く楽しめる一冊になりそうだ。