○ジョシュ・バーネット vs ×レネ・ローゼ

パワーや技術、そして実績から見て、どう考えても実力差のある試合だったのだが、実際は作戦でもジョシュが上回っていた。
レネはこれまでの安田忠夫戦などを見る限り、ロープ際の攻防での掴みグセがある。
ロープに詰めて投げを仕掛けたジョシュは、当然そのことを頭に入れて反則を誘ったのではないだろうか。
案の定、レネはロープを掴みイエローカードを受ける。
ロープ際の攻防で「次にやったら減点」という縛りを受けたレネは、今度はあっさりと転がされてしまい、そのままパンチの連打を食らい撃沈。
実力差というよりは作戦勝ちでジョシュが完封した試合だった。
レネは試合後に「ロープ際の攻防でドントムーブがかからなかった」とレフェリングに不満を述べていたそうだが、そういうことは自分がルールを守ってから言ってもらいたい。
「自分のことを棚にあげて……」とは、まさにこのこと。