○中邑真輔 vs ×アレクセイ・イグナショフ

結果として前回の対戦は無効試合となったが、事実上中邑の雪辱戦。
格闘技ファンはけっこうイグナショフ有利の予想をする人も多かったが、私は中邑が勝つと踏んでいた。
それは新日ファンのひいき目というだけではない。
イグナショフは二日前にシュルトと試合をしたというし、モチベーションも低かったように思う。
またイグナショフ総合初挑戦の前回に、結果として過保護なルールで試合を行ってしまったことが彼を弱くすると考えていた。
曙戦以降、ボブ・サップにどこぞの馬の骨とも知れぬ輩と試合を組んで連勝させたこともそうだが、最近のK−1は選手を弱くし使い減らすようなマッチメークを平気で組むようになってきた。
ともかくイグナショフはまるっきり良いところを見せられず、通常は相手に嫌がらせをするつなぎ技にしか過ぎないギロチンチョークでタップするという情けないフィニッシュだった。
ただ、サイド・ポジションから相手の肩に腕をフックして、てこの原理を効かせた中邑のギロチンチョークは単純な中に工夫のある良い技だったと評価できる。
まあちゃんとした総合格闘技の選手相手にはフィニッシュ・ホールドとして決まることはないだろうが、こういうエゲつない攻めができるというのは中邑の強さだろう。