『カンフーハッスル』鑑賞

この映画を観るに至るまでには紆余曲折があった。
アニメ業界に片足を突っ込んでいる後輩のふゆ君の誘いがまずあった。
「出崎監督の『AIR』、観に行きませんか? 僕、前売り二枚買ったんで』
「あれか。特典違いか」
「そうです。他にアテがないので」
「じゃあ行く」
というわけで本日の10時頃に池袋到着。
すると有り得ない程の行列ができていて、係員が「今から並ぶ方は夕方6時20分の回の整理券をお配りします」ととんでもないことを言っていたので、瞬時に『AIR』を断念し他の映画を観ることに。
で、手頃に観たかったのがチャウ・シンチーの『カンフーハッスル』というわけ。


で、この『カンフーハッスル』。
感想を一言で言うなら、
“猛虎百歩拳以上、ラブラブ石破天驚拳以下”。
まあ自分でもよくわからない譬えだ。
この映画は90%以上がCGを駆使したカンフーアクションで占められていて、本当にストーリーは無いに等しい。
で、その絵的なインパクトは相当なもので痛快なのだけど、クライマックスになっても物語的なカタルシスとかどんでん返しとかとは無縁。
何にも考えずに楽しめる娯楽作品として素晴らしいけど、あまりにも屈託なく娯楽に突き抜けすぎていてちょっと観る人を選ぶ作品かなあと。