K−1ニュージーランド大会

これはなかなか見応えのある大会だった。


どうでもいいけど、K−1ニュージーランド大会でバダ・ハリと激闘を演じたピーター・グラハムってロビン・ウィリアムスに似てるよな。
そんでもってバダ・ハリはオランダの押尾学だと思う。
彼の「俺の触る物はぜんぶ金に変わるんだ。だから俺はゴールデンボーイさ」というセリフが、ジェロム=レ・バンナの名言「神話に登場する王のように、俺の触れる物はすべて金に変わる」のあからさまなパクリでありながら本人がそのことに天然で気づいていないという点も含めて押尾的だ。


そんなバダ・ハリはグラハムの素晴らしい後ろ回し蹴りで顎骨骨折の重傷だそうな。
病院のベッドで「ファッキン・カラテ!」とか言ってるんだろうか。

いよいよ大晦日、決戦の日!

さて、もう大晦日です。
晦日と言えば格闘技!
二大興行の激突ですが、結局どっちを見るというよりも、見たい試合をチョイスしていくしかないと思うわけです。
パッとしないカードもけっこう混じってるし。


その中でも双方のチャンピオンシップ、五味隆典vs桜井マッハ速人と山本KIDvs須藤元気は絶対に見逃せない。
このふたつの試合が同じ日に行われるというのはまさしく運命的。
予想は非常に難しいけど、どうも五味と山本が勝ってくれた方が次の展開が(どっちが強いのか? そしてこのカードは実現するのか!? というドラマが)盛り上がるよな、と期待してしまう。
残酷なファン心理ですな。


あとはPRIDEではやはり小川直也vs吉田秀彦
私は断然、小川を応援してます。
客観的に見ても、体重およびリーチの差があるということがあるし、小川がスパッツ、吉田が柔道着を着た場合の小川の組みしやすさもある。
しかしなによりも、この試合の決着は間接による一本などではなく、有無を言わさぬKOがふさわしい。
判定なんてもってのほか!
であれば、最後にリングに立っているのは小川の方ではなかろうか?


K-1Dynamite!!の方では、他にホイス・グレイシーvs所英男レミギウス・モリカビュチスvs永田克彦に注目。
所がこれに勝てば歴史が変わる。
永田はレミーガに打撃で秒殺される可能性も高いが、逆にレミーガは組み合いや受け身が得意な方ではないだろう。
オリンピックアスリートとして強烈な投げを見せて欲しい。


全体的な印象としては、PRIDE男祭りは日本人対決が必見。
上記の小川vs吉田、五味vs桜井の他にも、桜庭和志vs美濃輪育久菊田早苗vs滝本誠近藤有己vs中村和裕といったカードがグッと来る。
一方でK-1Dynamite!!はK-1色の試合よりもHERO'S色のカードを中心にして見るべきだろう。
武蔵vsボブ・サップセーム・シュルトvsアーネスト・ホーストも悪くはないが、先に挙げた三試合に比べれば優先度は下がる。
武蔵vsボブは正直今さら遅いよっていうカードだし、シュルトvsホーストはなにも大晦日にやらなくてもという気はする。


しかし、いずれにせよ、どちらにも絶対に見逃せないカードがあることは間違いない。
「どっちを見るか?」が問題ではない。
「どっちをビデオにとるか?」。それが問題だ。
両方見ることはもはや必須条件なのだから!

レミーガ????

今日の夜。
幡ヶ谷のam/pmに行ったら精悍な顔付きの外国人がいた。
よく見ると、レミーガにそっくり。
そう、今年一年、HERO'SやK-1MAXなどに参戦し有名になったレミギウス・モリカビュチスにそっくりな外国人がいたのだ。


たしかにレミギウスは大晦日Dynamite!!に参戦することになっているので、もう日本にいるはずだ。
しかし、である。
そのレミギウスが夜10時に幡ヶ谷のam/pmで買い物をしているだろうか?
いや、まてよ、盟友である所英男は代々木八幡のジムで週に一回コーチをしていたはずだ。
だが幡ヶ谷と代々木八幡の距離はちょっと微妙すぎる。
迷いつつレジに並ぶと、レミーガ激似青年が私の後ろに。
すると背が私より小さい。
となると165㎝〜168㎝くらいだ。
私はさらに迷った。
レミーガってそんなに小さかったか?
しかし近くで見るほど顔は似ている。
買い物を済ませた私は密かに後ろで青年を観察した。
格好はスポーツジャージ(メーカーはよくわからなかった)にしっかりしたランニングシューズ。
格闘家らしきアイテムを身にまとっている。
購入しているのはポカリスエットの1.5リットルPETとサンドイッチとオレンジのゼリーだった。
ポカリはいいとしてもゼリーはどうだろう?
試合前にしては糖分が高すぎるのでは?
私はさらに迷った。
声を掛けてみようか?
しかし全然別人かもしれない。
本人だったとしても、レミギウスリトアニア人だ。
日本語はおろか英語さえ通じるかわからない。
なんて声を掛けたらいいんだ?
私はさらにさらに迷った。
……そうこうしているうちに、青年はさっさと夜の幡ヶ谷に消えていってしまった。


家に帰って、すぐにネットでレミギウスのデータを調べてみた。
http://www.so-net.ne.jp/hero-s/06fightersinfo/09ra/03remigijus/03remigijus.html

うおおおお、身長168㎝!?
しかも写真のちょっと前にせり出した前髪もam/pmで見た青年と同じだぞ!!
うわあああ、これまちがいなかったんじゃねーの!?
くそおおおーーー、しどろもどろのコミュニケーションでも握手して貰えばよかったあああああああ!
レミーガあああああああ!

(注・「レミーガ」とはレミギウスの愛称です)

そういえば西島洋介山は?

続々とカードが発表されている大晦日の「PRIDE男祭り」と「K−1ダイナマイト!!」。

そういえば今年の中頃、だからもうずいぶん前だけど、日本人ヘビー級ボクサーの西島洋介山が大晦日にPRIDE参戦しますって記者会見したんだけど一向に名前がでなくなっちゃったね?
参戦流れたのか?
大々的に記者会見までして煽ったのになあ。

どうでもいいけどPRIDEの榊原社長ってすごいインテリヤクザ風情が漂ってて怖いよね。

フジテレビ「SRS」で吹いた

フジテレビの格闘技番組「SRS」、15日深夜放送の回は笑った。
「格闘技を全然知らない人に面白さを伝える」ということで格闘技を見たことが無いという大沢あかねが登場。
「PRIDE男祭り2005」の黄金カード、ライト級チャンピオンシップ五味隆典vs桜井“マッハ”速人の紹介VTRの後に、この試合の凄さを語る浅草キッド
そこで大沢あかねが「あの大晦日、KIDさんも……」と発言。
水道橋博士が「え? キッドは我々ですよ」とフォローを試みるも、大沢あかねはそのまま「いや、元気さんとやるじゃないですか」と言ってしまう。
大沢あかねが格闘技の素人というより、そもそもタレントとして素人だったことに爆笑。
ただこれはテレビ局の暗黙の了解を破るシュート発言でもあり、だれもが思ってる「このチャンピオンシップって勝っても真の王者とは言えないよな(もう一人、同じ日に王者が誕生してるから)」という部分に触れたという意味では画期的な場面であった。
そして、さすが真の格闘技ファンである水道橋博士
ここで堂々と「それはチャンネルが違います。たしかにそっちも凄いカードですが、それは録画で見てください!」と返し、大沢あかねのガチンコ発言を受け止めたのは男らしかった。
さらには五味隆典、マッハ、須藤元気、山本KIDの全員が木口道場の門下だったことを紹介し、「同門四人が同じ日に決戦をするんですよ!」とドラマ性を強調していた。
裏番組に対して、思ったよりナーバスになってないんだなと思った。


なお同番組内の博士の発言でもうひとつ笑ったのは、小川直也vs吉田秀彦の試合を「平成の力道山vs木村政彦ですよ!」と評していたこと。
それ格闘技の素人にはわからんだろ!
というかゲスト陣の中では森本レオにしかわからんだろ!

大晦日に曙vsボビー・オロゴン戦、正式決定

横綱も堕ちるところまで堕ちた、としか言いようがない。
曙vsボブ・サップも技術的にはまるでアメフト選手がシャワー浴びる順番で揉めてロッカールームで殴り合ってるようなレベルの試合ではあったが、まあ、まだサップにも曙にも格闘家としてのバリューが残っていたし、それなりに盛り上がったカードだった。
しかし、いくらなんでも、これはない。
こんな試合はそれこそ番組改変期の特番かなにかで、草野仁への挑戦権をかけて芸人がレスリングで戦うのと同じ位相でやればいい。
須藤元気vs山本“KID”徳郁が行われる「K−1 PREMIUM 2005 Dynamite!!」の舞台でやる必要はない。


たしかに、いつもの大会とは違い、大晦日に限ってはお祭り感覚が必要なのもわかる。
格闘技に興味のない人でも、ついリモコンをいじる手を止めるようなエンタメ性が必要になる。
しかしこれは大晦日への出場を目指すすべての格闘家と、年に一度の祭典を楽しみにしているすべての良識ある格闘ファンを侮辱するカードだ。


しかし、これは本当に視聴率を狙って組んだカードなのだろうか?
ただ単に大相撲=NHKをおちょくる目的で曙を貶めているだけなのかもしれない。
実際、格闘家としての曙の価値は「格闘素人のデカブツ」という程度まで下がっているのは間違いない。
先日、深夜に東京ダイナマイトの日比谷野音単独ライブが放送されていたが、ハチミツ二郎が漫才の中で「曙なんてオレでも勝てるわ! 1ラウンドで絶対KOできるわ!」という突っ込みで笑いを取っていた。
私もそれを見て「酒を飲みながら二郎ちゃんと同じこと言ってるヤツ、ゴマンといるよな〜」と思ったものだ。
だから、曙vsボビーはそういった世論を反映した東京ダイナマイトアイロニーなのかもしれない。
……「Dynamite」だけに!?
そうでも考えないと格闘ファンとしてはつきあってられんよ、こんなの!