高田渡、死去

フォークシンガーの高田渡が亡くなった。
私は60年代後半から70年代前半のフォークソングが好きでCDもけっこう集めているのだが、高田渡はなかでも好きなシンガーの一人だった。
今は無き日清パワーステーションで早川義夫との対バン(?)ライブを観に行ったことが思い出される。
あの訥々としたギターになんとも言えない味があった。
高田渡というとわかりやすい風刺歌の「自衛隊に入ろう」が有名だが、やはり「自転車に乗って」や「生活の柄」といった曲が印象深い。
私は今、縁あってカフェを舞台にした演劇の脚本に関わっているので、氏の「コーヒーブルース」が思い出される。

三条へ行かなくちゃ
三条堺町のイノダっていう
コーヒー屋へね
あの娘に逢いに
なに 好きなコーヒーを
少しばかり

趣味でフォークギターに触っている私はこの曲をコピーしたほどお気に入りだった。
現代の吟遊詩人、その少しばかり早い死を悼む。