藤田和之vsカラム・イブラヒム

1R1分少々で藤田がKO勝利。
しかしこの結果ほどイブラヒムは弱い選手ではないと思った。
むしろ打撃は想像以上にキレがあったし、あのリーチの長さも脅威だ。
体格もスピードも申し分のない動きで、度胸もあった。
その意味では藤田がイブラヒムの圧力をなんとか受けきれるパワーを持っていたこと(プッシュされてもすぐに立ち上がり上に乗られることを回避した)、そして解説の畑山が「アゴが上がるクセがある」と指摘したその弱点を逃さずに突いた点が勝因であり、ここは藤田の強さを評価するべきだ。
KOとなった打撃もフックというよりラリアットというかんじで、その変則的な軌道がボクシングを習っていたというイブラヒムの範疇外だったのだろう。