リーディング・ストーリー

メフィスト」の最新号をめくっていたら、白倉由美作品集ベストセレクションシリーズの広告があった。
どうやらこのシリーズの次作、VOL.5では白倉由美本人によるリーディング・ストーリー「グレーテルの記憶」が予定されているらしい。
以前「多重人格探偵サイコ」のドラマが制作された時にどさくさに紛れて挿入歌のアイドルソングとして歌を披露していた白倉由美だが(何かの応募特典としてシングルCDにもしていた)、自らリーディング・ストーリーの読み手となったことは今までなかったはずだ。

海外に比べて朗読文化の認知が低い日本において、リーディングはもっぱら詩人たちとミュージシャンたちのものであり、小説家が自作の朗読を披露するケースはほとんどないと思う。
そういった点ではかなり冒険的な試みだ。
しかし元マンガ家で声優アイドル(?)のプロデューサーを務めていた白倉によるリーディングは、一体どういった層に向けられ、どういった層に受け入れられるのか。
これはかなり興味がある。