清水エスパルスが浦和レッズに3-1で勝利

監督をはじめ主力メンバーがごっそり入れ替わった今年のエスパルス
案の定、開幕は苦戦が続きましたが、ようやくチームが形になり始め、昨日は浦和レッズ相手にアウェイで3-1の勝利!
だんだん希望が持てるようになってきました。
一方で浦和は9戦白星無しでサポーターも荒れているようです。
まあ今回は主力2名をU-22に送り出していることもあるので仕方ないとも思いますが……。


そもそも今年の清水エスパルスはリーグ優勝を期待するのが間違いというほど選手が入れ替わって新しいチームになったので、開幕から苦戦してもサポーターも「そりゃそうだよな」みたいな感じでしたね。
昨年から今年にかけての選手移籍はかつてないものでした(J2落ちしたチームでもないのに!)。
6年続いた長谷川健太監督の契約終了は予想されていましたが、地元生え抜きの伊東輝悦市川大祐の戦力外はサポーターとしても予想外でした。
そのことで求心力が低下したのか、藤本淳吾本田拓也岡崎慎司という代表選手とキャプテンを務めていた兵働昭弘も移籍。
かわりに地元出身者である高原直泰小林大悟を獲得。
また、大学からのルーキー橘章斗と岡根直哉と、結局J1に上がることができなかった東京ヴェルディから秘蔵っ子の高木俊幸など、若手の獲得はまずまず成功でした。
外国人は前年から契約を延長したボスナーに加えて、同じオーストラリア人のアレックス・ブロスケを獲得しましたが、逆に言えばその一人だけ。
オーストラリア選手はアジア枠を適用できるため、外国人枠はあとふたつも余っています。*1
そんなわけで若手とベテランともども入れ替わって、決定的な外国人戦力もないという非常に難しいチームになってしまったわけです。
それをこの短い期間でなんとかチームとして形にしたのが、サッカー通の間では「清水の今期最大の補強」と囁かれていたアフシン・ゴトビ新監督です。
まだまだこれからのリーグ戦に期待ができるので、楽しみです。


私自身、親の出身が清水ということもあるのですが、結局、清水エスパルスのようなお金のない中堅チームは地元出身者を大切にしないと立ちゆかないんだと、今回の移籍騒動で感じましたね。
藤本、ホンタク、兵働、原一樹は移籍しても、枝村匠馬は残ったわけですし、安い年俸でも高原は来てくれた。
せっかく清水という土地柄なんだから、戦力のバランスは取りつつも“日本のアスレティック・ビルバオ*2みたいなチームでいいと思います。

*1:Jリーグでは外国人の登録は3人まで。それに加えてアジアサッカー連盟AFC)所属国の選手はアジア枠として1名登録できます。アジア杯決勝で戦ったことからご存じの方も多いですが、オーストラリアはAFC所属なのでサッカーの世界ではれっきとした“アジア”の一員です。

*2:ビルバオはスペインの古豪。地元バスク人もしくはバスクにゆかりのある選手のみでチームを構成するという国際化したサッカーの中であり得ないポリシーを貫いている(近年、苦戦が続き若干緩くなった)。それでもレアル・マドリードFCバルセロナと並び一度も2部降格を経験していない名門。